京都TOPおもちゃ屋さんは海龍の鉄道模型の買取を行っています。

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「海龍（KAIRYU）」は、京都にあった鉄道模型メーカーです。 主にHOゲージスケールの鉄道模型を手掛けており、特に京都電気鉄道や福知山線などの鉄道を模型化しています。 現在走行している車両よりも昭和の時代に活躍した古き良き鉄道を模型化しており、木製の車両や、明治時代風にアレンジした車両など、和風の風情を感じる独特のデザインが特徴です。

海龍オリジナル車両として発売された「南満州鉄道ダブサ」は、1936年に川崎重工で製造された機関車です。 2000㎜の大動輪が最大の特徴で、航空工学の成果を体現したような流線型のフォルムは、他の鉄道車両にはない飛行機のようなデザイン。 カラーは皇帝の高貴な黄色と紫で彩った、モダニズムを感じられる粋な塗装になっています。 動輪軸受けなどの各回転部へ、ローラーベアリングの全面的装備は当時非常に画期的であり、高速化とメンテナンスに大きく貢献した車両でもありました。 高速列車の開発が熾烈になっていく中で、時代の先駆けとも言える実験的な要素を含んだ鉄道であり、当時最高速の蒸気機関車なのです。 実験では持続150km/hを達成したとの逸話もあり、現在の日本新幹線の高速列車開発の基礎を築きました。

しかし、長く続いた戦争の混乱に翻弄され、人々から忘れ去られた幻の機関車になってしまいます。 その後、長年の追跡調査や中国鉄道の全面的な協力を受け、完成したのが海龍の模型でした。 模型は色と時代が異なる戦前南満州鉄道時代の500号機、戦後中国国鉄時代の72号機、建国前の混乱期である迷彩期の三種を展開。

現在は鉄道模型の販売をしていない海龍ですが、鉄道模型ファンの中には他社メーカーの部品と組みあわせて自作で海龍風の車両を創る愛好家も少なくありません。 入手するにはオークションや鉄道模型専門の中古ショップの利用がおすすめですが、他にも骨董市などで売られていることもあります。 このように古き良きハイカラ仕様の海龍の鉄道模型は、今の多くのファンがいる人気商品なのです。