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ライブスチームは、実際の蒸気機関車と同じようなシステムを搭載した大型の走行可能な鉄道模型です。 しかし、鉄道模型に限らず実際の蒸気機関車および蒸気船、蒸気自動車などもライブスチームと呼称されることもあり、広い範囲だと蒸気を発生させて走行する乗り物のことを指します。

完成品の値段を見ると、一見非常に高額な製品のように見受けられますが、実際は工業高校や大学の学生がクラブ活動などでも製作することが多い鉄道模型です。 そのため、コストを抑えようとすれば1番ゲージのもので数千円、5インチゲージの大型なものでも加工費用などを全て含めて数十万円程度で作成することが可能なのです。 しかし、鉄道模型の中でも大型で走行させるのにも収納するにもそれなりのスペースが必要になるので、愛好家の人口は少な目です。 そのため、土地が狭い日本では海外よりも相場が安くなる傾向があり、中古品であれば5インチのライブスチームでも数万円で入手できる可能性があります。

構造は実物の蒸気機関と原理的にほぼ同じであり、ボイラーは単純なあぶり釜、ボイラー中央に煙管があるセンターフリュー式ボイラーなどが代表的。 他にも本物の蒸気機関車に搭載されているボイラーを模型用に小型化したロコボイラ、瞬間湯沸かし器と同じ構想のフラッシュボイラーなどが挙げられます。 ライブスチームは、実物では廃れた首振りエンジンの機関が単純な構造なことから、Marmodなどの模型や自作の愛好家を中心に多く使われています。 燃料は人が数人乗車できるような大型のライブスチームでは石炭やLPGが使われることが多いです。 また、もう少し小型のライブスチームになると、メタノールや固形アルコール燃焼が用いられています。

このように、燃料を入れる仕掛け、模型そのものの大きさ、制作技術が必要なことから一時はライブスチームが廃れていた時期がありました。 しかし、現在はライブスチーム用のキットも発売されているため、鉄道に詳しくない人でも比較的簡単に製作でき、子供用のイベントなどで活躍し続けています。